足の疲労骨折の予防について(理論編)

前回、バレリーナやランナーには第2、3中足骨の疲労骨折が多いということをお伝えしました。

今回は解剖学に基づき、原因と予防についてお伝えしていきます。
上の写真は中足骨を前方から見た絵です。橋のようなアーチの形をしていて、衝撃を上手に吸収できる構造になっています。
その骨の周りを多くの筋肉や靭帯が支えることにより、運動時のばねの動きや体重移動を円滑にしています。
しかし、
コンクリートや硬い床の上、バレエシューズやトウシューズのようなクッション性のない靴での練習は衝撃が多く、骨への負担もかなりのものになります。
それに加え、体幹の安定性が乏しかったり、足への体重の乗せ方にクセがあったりすると、衝撃をうまく吸収できず、疲労骨折の原因となってしまいます。
疲労骨折を疑う初期症状としては、自発痛、圧痛、軽い発赤、腫張等です。動くと痛いけれど、安静時は痛くないことが特徴です。中足骨の場合は、靴を履くとあたるので、甲の痛みを訴えることもあります。
初期の段階ではレントゲンを撮っても判断できないのが厄介です。(2週間ほど経過し、骨折部の周囲に仮骨ができ始めた時に診断がつきます。)
そのため、練習量などを詳しく聴き、触診により局所的な圧痛がないかを調べることが大切です。
痛みをこらえて練習してしまうと、本当にボキッと骨折してしまうこともありますし、治癒までの期間が延びてしまうので、自己判断せず、専門家に診てもらうことをおすすめします。
では、疲労骨折を起こさないためにはどうすればよいのでしょう。
足の裏は、4層にもなる筋肉が存在しますが、骨に近い深層の「内在筋」が弱いと、アーチが崩れやすく、中足骨に余計な負担がかかります。
普段からこの内在筋をトレーニングして強くすることが大切です。また、ふくらはぎの筋肉、アキレス腱が硬いと着地の際に衝撃が大きく、中足骨にストレスがかかりやすくなるため、柔らかさと強さが必要です。
参考文献
プロメテウス解剖学アトラス
ダンステクニックとケガ~その予防と治療~
表現スポーツのコンディショニング

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